twitterに投稿しにくい長文のネタバレを気にしない日記をこちらに。
◆放課後のプレアデス
http://sbr-gx.jp/
全12話見終わりました。
youtube版を元々見ていたけれど、ぶっちゃけそれほど興味はなかった。
ただ、仕事中にラジオを聞くことが常態化しているので、新アニメのラジオをザッピングしているときに久しぶりのタイトルを発見。またパーソナリティが好きな声優さんだったために聞いてみたところ、ものの見事に面白すぎるラジオだったことで「ラジオを聞くために」アニメ本編を視聴することに。
というかあれだ、youtube版を見ようとしたのも大橋歩夕さんが主演の一人だったからだ。
youtube版のHPが懐かしい。
http://sbr-gx.jp/site/main.php
正味なところ、序盤数話(一区切りとなる『第6話 目覚めの花』あたり)まではそれほど自分の中で盛り上がるでもなく、よくある今風の魔法少女物で各個の問題を解消しつつ中盤の山場を越えるといった構成だったので、そこまで真剣に見ていることもなかった。
けれど、問題が解消されるにつれて仲良くなる五人の少女たちが、この先に待ち受けているのは絶対的な別離であるということが明確に描写されるようになってきてからが面白かった。
会長ことプレアデス星人に見出されて集まったそれぞれ違う世界線の少女たちは、会長の目的であるエンジンの欠片を全て集めると元いた世界線に戻ってしまう。
この世界でどれだけ親しくなっても、なかったことになるのだ。
主人公「すばる」、パートナーである「あおい」、役割的にヒロインである「みなと」。
三者の思惑が絡み合って、着地点を安易に予測させない形になってきたのが9話『プラネタリウムランデヴー』までのお話。
そして10話以降の圧縮された熱量が素晴らしい。
なるほどガイナックスだ。
元の世界線で未来がなかったみなとはなんとしてでもエンジンの欠片を利用して世界線を越えて宇宙を超えて、未来を得ようとする。
「君は残酷だね」
何度もみなとがすばるに対して放った言葉だ。
対するすばるが最終的に出した答えが本当にヒーロー的だ。
要約すれば「どうなるかなんてわかんねえけど俺を信じろ!!」、みたいな。
すごかった。男前だった。
すばる絡みのシーンで一番本編中の印象に残っているのが、答えをみなとに伝えるちょっと前にあった自販機のシーン。
会長が少女たちを呼び集めていた世界にあった自販機では好きだったいちご牛乳が売られていたのだが、元の世界に戻ってくると商品入れ替えでバナナミルクになってしまっていた。
温もりのなさというか、ほんの少しのとっ掛かりすら取っ払われてしまったようななんとも哀愁漂うシーンなのだが、すばるは手を伸ばす。
ボタンを押して出てきた商品は、大好きないちご牛乳。
パッケージだけが変わって、中身の入れ替えが終わっていなかったのか、それともたまたまひとつだけ手違いでまぎれてしまったのか、それはわからない。
そんなことはどうでもいいのだ。バナナミルクを押して、出てきたのはいちご牛乳なのだ。
実際に掴み取るまでは、未来なんて確定していない。そうすばるの背中を押すには十分に足る理由だった。
アニメ随所に宇宙の法則や物理法則なんやかんやを盛り込んできたプレアデスならではの表現だなと思ったし、純粋にすばると共に心が熱くなるシーンだと思う。
構成的にはよく見られるというか、昔のアニメの主人公とヒロインの性別をひっくり返した感じではあるのだけど逆に言えば王道というか安定感はある。
そういった意味でも1クールで非常にまとまっていて、全体的に引き締まった無駄のなく、それでいて余韻に浸れるストーリーだったというのが個人的な総括。
OP曲、Stella-riumはいい曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=GNkPJvVEm0s&feature=share
サビに入るときにぎゅっとシャフトをすばるが握り締めるシーン、実にスクライド的な握り締め方でいいと思う。
MP3購入しような。
0 件のコメント:
コメントを投稿