2015年7月7日火曜日

好きなものを置いておく20150705

◆戦姫絶唱シンフォギア

・一話

これは彼女たちが、空へと飛び立つ物語。

少女を助けるときに転んだ響が「生きるのを諦めない」を叫ぶのは、十二話と同じ意味合いか。

抑えられない破壊衝動が変身シーンで如実に表れる。
それをまた力ずくて強引に押さえ込んでいるのも。


・二話

響が歪んでいるというのなら、彼女を歪めたものを裁かねばならない。
歪んでいるのはこの世界だ。


・三話

翼もまた整理がつかない。
ガングニールを認められない。奏からの言葉が呪いである。

本来響は人一倍心の痛みに敏感なはずではあるが、ガングニールで「前向き」になってしまったがための土足で踏み込んでいく発言が見受けられるように考えられる。

世界中で太古の昔から観測されていたノイズ、を、さもよく知っているかのごとく気軽に話せるリョーコさんね。

OGAWAさん、けだしいい男である。

この電話でお互いにぶちまけていればどれだけ楽だったか。

みんなのアイドルぶどうさん。

ネフシュタンの鎧は翼にとって禊の対象、二年前の悪夢。


・四話

力は簡単に持てるものではないし、持ってるものでもない。
全てを失った奏はとうに地獄にいる。今更迷う理由がない。

奏という痛みを知っているからこそ、同等の痛みを抱えたものしか認められない。
翼にとってはある意味信仰対象だ。響と未来の関係にも近い。

代わりになる、と思ってしまう響はまだ翼も奏も、自分も未来もまだ知らない。

ガングニールを持つ意味を、不器用ながら。
やけっぱちも含まれているが、最後の最後、根っこは翼も自分自身で痛みを抱え、誰かの痛みが少しでもなくなればいいと思っている。

世界に一人ぼっち。
フィーネ。どれだけひとりぼっちだったのやら。

学費、負担。

変わる勇気と、変わらない想いと。

修行&修行。飯食って映画見て寝る!!!!


・五話

これ拷問にしか見えないけどネフシュタンの鎧除去してるのかってー。
フィーネならもっと上手にできるんじゃないですかね……

この政治話がシンフォギア、というかWA世界の描写からあった奥行き。

翼もそう、自分の人生に、歌に、意味や価値がないと思ってしまった。奏を救えなかったことで。

「複数のグループ」からの犯行声明。
アメリカ政府が濁したのか、フィーネの手引きもあったのか。

OGAWAさん、「怖がりなだけですよ。本当に優しい人は他にいます」ってのは誰かのことを指していたのかな。

リョーコさんでもありフィーネでもある「やりたいことを、やりたいようにやってみなさい」。

デュランダルに引っ張られて解放されるのは、響の内面でもあった。


・六話

化け物という評が得てして正鵠。
精神の怪物である。

世が世なら、ソレスタルビーイングであるクリスちゃん。

未来が陸上部をやめた原因は、二年前の事件以来響に起こった出来事が原因だろう。

広木大臣を消して、カ・ディンギル設計の詰めという感じで。

笑顔で寂しさは消えないんですよ未来さん。

酷いなんて次元を超えた汚部屋。
せめて飲み物は片そう。

二年前の事件までも、健やかな子であったろうけれど。
その健やかさが歪められた結果の成れの果て……それでも、響のしている人助けは間違っていないといつだって言ってあげたい。
一番それを言ってあげたいのは未来であるだろうけれど、未来もまた二年前に囚われて。

覚悟。守りたいもの。
そして私という音響き。

頭沸いてるカッコよさの自己紹介である。

通じ合えない痛みを抱えたクリスにとって響の言葉は払拭したい汚泥そのものだ。

固定できないなら解放しちゃえばいいんだ!
素晴らしい逆転の発想。

遠くへ行ってしまった響を見つめることしかできない未来。

・七話

戦場で敵を眼前に無防備。
舐め腐ってると思われても仕方ない。

「あたしに歌を歌わせたな……あたしは歌がだいっ嫌いだ!」
という一言がクリスの心情を最も端的に表している。
歌で不幸になったのだ。歌を好きになれる道理はない。

翼の本領発揮。
防人の剣は、誰かを守るためにこそ力を発揮する。

世界に一人ぼっちのクリスちゃん。
それは、辛い。
どんな思惑があったにしろ、フィーネとの繋がりが唯一だったのだから。

体組織と融合、そして可能性。

未来はまあ怒るというか、これもまた整理がつかない。
響から聞きたかったというのもあるし、もちろん話せなかった理由も察してはいるが。
落ち着く時間が必要だと、大人はそう思うのかもしれない。
けど彼女たちにとって大事なのは今現在の思いである。

ただのいい子である、クリスちゃん。
家族、か。

喧嘩しちゃうけど仲直りするから仲良し!
からのこのギスった空気。

フィーネさん一人語り。

間を置くと、響に対しての怒りではなく、響きが好きな未来でいられない自分への嫌悪に変わる。
変わらないではいられない。


・八話

シンフォギアをまとってない状態のクリスに対してノイズを放つという行為の意味。

看病されていたときのクリスは悪夢でも見ていたのだろうか。

行きずりの他人のほうか話しやすいこともある。

響の生き方を肯定する翼。翼の歌を肯定する響。
お互いにとって、それはとてもあったかく。

よく見るとふらわーのおばちゃんのところに仏壇があったか。
誰のかまでは判別できないけれども。

このときの未来はクリスが響と戦闘していた相手だと気がついていない、はず。

まさしく、警戒警報なんて知らずに生きてきたクリス。

OTONAの神業。
この世界最強は伊達じゃない。

これだけの数を近接起動しながら高速で殲滅するクリスの戦闘技術も尋常ではない。

未来も、覚悟をしたいのだ。
響と共にいていいと自分を肯定するために。響と一緒に背負っていくために。

「じゃあなんとかして?」
助けられるほうも一生懸命。

ここで初めて、シンフォギアによって行ってきた、一人でできる人助けを「思い上がり」と気付く響。

惨劇を生き残った負い目も確かにあったのだ。
それでも、と。

助けたいと思う気持ちは嘘じゃない。

「私の友達だもん」
そう言いたかった響、そう言われたかった未来。

怖かったのは、響を失うこと。響と共に歩めないこと。

クリスを友達と呼んでくれた未来に対して、弦十郎さんは何を感じたんだろうな。


・九話

機械弄りするぐらいバイクには愛着ある翼さん。
鼻歌も出る。

「ただいま、奏」
ツヴァイウイングとして、いるべき場所に戻ってきた実感か。

学校の真下にある地下施設&シェルター。

翼と未来のシンパシー。
響という強烈な歌のおかげか。

リョーコさんは本当に恋愛百物語だな。
あきれちゃうぐらいに一途(何千年)。
恋するパワーはすごいよね、聖遺物の研究を始めたのもそもそも……ね。

諜報はお手の物。
弦十郎さんは野良猫の元へ。
あえて足音を立ててずかずかと上がりこむのは、敵意のなさを伝えるためか。

「大人の務め」
大人が何をしてくれると、独りぼっちのままのクリスは放つ。
これ以上言葉で返すことはできない。
行動で伝えるしかない。

気合はいった翼さんのカジュアルファッション。

防人であるがゆえに、忘れてはいけない日常。
守るべきもの。
守ったもの。

怒りに身を任せればアームドギアなんて!
はある意味真実か……はてさて。

恋の桶狭間。
それ以外に説明は不要。

知らない世界。
なんかではない、と響は伝えるために。

楽しかったもの疲れたもの、それら日常全てを支える人々も、翼が守った世界の一部である。

二年前の会場。
それは越えていかねばならない過去であり、決着をつけなくてはならない記憶でもある。

翼の「日常」を、守る人もいまは確かにいるのだ。
かつてきっと奏も、同じ気持ちだったのだろう。

クリスを助けに入る響は、かつてのシーンの焼き直しのようでもあり、弦十郎さんが行ったことと同じなのだろう。
人助けに理由はないのだ。

そう、翼も根は同じ。歌が好き。
「歌で世界を救いたい」。
輝くステージの上で、祝福と共に過去の赦しを。

クリスがいまだ囚われている感情はその相対。
「歌で世界を救えなかった」。だから歌が嫌い。
よどんだ路地裏で迷いながら、誰にでもなく涙する。


・十話

もう隠すこともないリョーコさん。
ネフシュタン強いです。

リディアン校歌。
安心していられる場所の象徴。

フィーネを追ったクリス。
同じくフィーネを追っていた二課。

「どうなってんだこいつは」「衝撃は発剄でかき消した」

「あたしは両親が大嫌いだ」
そう言わなければまともでいられなかった。
世界を憎まなければ、生きていけなかった。

大切に思っていたことなんて、歌で世界を救ってほしかったのだって。
クリス自身が一番強くわかっている。

世界に一人ぼっちではないと、繋がりを次代に伝えてあげられるのも大人の務めだ。

カ・ディンギル。
古代シュメール語とな。

超大型の飛行タイプが四体。
響と翼で掃滅するには、さすがに非効率が過ぎる相手。

未来が守る、響の帰る場所。暖かい陽だまり。
助けるほうも、助けられるほうも一生懸命。

流れ星の約束も、まだ果たされていないのだ。

罠だとしても、二課の機能維持に必要なスカイタワーは防衛しなくてはいけない。
マネージャーモード解除のOGAWAさん。

ヘリから落下しながらの詠唱⇒ぶち抜きコンボ。
状況に即応した戦闘を実現できるようになっている響。

「防人が後ずされば、それだけ戦線が後退するということだ」
戦場での心構えだろう。

助っ人参上。
超射程広域戦闘においてイチイバルの右に出るものはいない。

否定してやるのはこの世界か、それとも。

アームドギアを持たない響の、繋いで束ねる力。
このバカに当てられた人は沢山いますね。

「あたしの命は安物じゃねえ」

守ればいい「だけ」のこと。
安い。
繋ぎ繋がれ、託されること。
もう世界に一人ぼっちではないのだ。

「やっと見つけた本当の夢」

スカイタワーは無事。そして襲撃されるリディアン。


・十一話

眼前にするノイズの脅威。
人は、無力だ。

実体化しているノイズならエレベータ内に入ってこれない。

カ・ディンギルを突き止めるOGAWAさん有能。

バク宙しながら心臓に三発。
たいがいニンジャである。

本当のことが言えなくても、誰かの命を守るために。

OTONA参上。

弦十郎さんはまだリョーコさんを信じている。
甘い人だ。

でも戦闘力は世界最強なんですよこの人。

腹の傷は応急処置でなんとかなります。

メインシステム設計者が背信者。
そりゃあ、対応もできない。

崩壊したリディアンに駆けつけた三人。
地下に誰かがいることも、まだ知らない。

デュランダルを守ったと共に、融合症例を守っていた。

過去からよみがえる亡霊。

あきれちゃうぐらいに一途なフィーネの本領発揮。
カ・ディンギルのお披露目、そして役割説明。

「なんでさ!」

三分割同時変身。

独立した区画の電力で情報収集を。
オペレータコンビもたいがい優秀。

無言の連携を果たす三人。

目くらましからの高速戦闘に加え防御中に響の一撃。
からの本命。

安くない命のはずだろう。
夜光に輝く蝶は、脆く美しく。

「歌で世界を救い、平和を掴んでみせる」
歌が大好きな、雪音クリスの本心。


・十二話

特殊OP。
ED曲、クリスの夢と理想からの導入。

大人は大人で、無力さをかみ締める。

リディアンを失い、クリスを亡くし。
響の中の衝動が塗りつぶしていく。

フィーネの安い挑発。
ロードブレイザー。
ナイトブレイザー。

ガングニールに翻弄される人間を観察していた。
それはもちろん、フィーネの夢のためでもある。

抑えきれない破壊衝動。
一話からすでに見受けられていた、必死で押し留めていた響の内面。

「誰かなんとかしてよ、怖いよ、助けてよ……死にたくないよ」
人の本心だろう。

翼の決意。

響の暗闇も受け止める。
不器用な人だ。

束ねて繋げる力。
きっと響だってずっとそうしていたいと信じて。

「どこまでも剣と行くか」
人の不和を見てきたフィーネだからこそ理解できるし、だからこそ否定する。

けれどフィーネも、不和ばかり見てきたはずではないのだとしたら。

アースガルズの三重結界。
天の逆鱗も囮。

お前を倒せば、と言っておいてのカ・ディンギル狙い。
クレバーだ。

防人の決意と覚悟。
再び。

未来、クリス、翼の喪失。
響にはもう何もない。何も。
陽だまりも、友人も、憧れた人も、支えてくれた人も。

世界に一人ぼっち。

フィーネにも確かにあるのだ。
胸の中に秘めた想いが。

響が頑張っているのに、その友達が頑張らない理由はない。
誰も彼もが一生懸命。

絶唱のバックファイアをどれだけ抑えられるのか。
Gに繋がるお話。

聞こえてくる校歌は、かすかに残る陽だまり。
帰る場所を、守ってくれている。

だからまだ歌える。頑張れる。戦える。

立ち上がる響は、一人じゃない。

一話で転んだ響が諦めずに助けた、少女からまた響へと届いた歌だ。
確かに繋ぎ託されている。


・十三話


エクスドライブモード。
シンフォギアにこういう機能を残したのは、フィーネかリョーコさんか。

街中を埋め尽くすノイズ。
しかし不安はない。

響を受け止めた翼にとっては、「どうでもいいこと」なのだ。
共に戦うものとして認めているのだから。
信じていたから。

First Love Songは、誰がために奏でられて。

ネフシュタン&ソロモンのW融合。
そしてその手にはデュランダル。

ギアで完全聖遺物に対抗できると思うてくれるな。
つまりそれは、完全聖遺物ならネフシュタンを何とかできるということであり。

デュランダルを掴み取る響。
それは響自身の戦いでもあり。
応援するみんなの戦いなのだ。

自分を信じられるなんて、響の過去を鑑みればとても、とても。
それでも。
陽だまりに翳りなく。
一人じゃないから、自分を信じてくれているひとがいるから。

スクリューボール響。

きっとわかりあえる。
不協和音だけを奏でてきたはずではないのだから。

月落とし。

そして、まず真っ先にフィーネに伝える響の胸の歌。

本当は誰よりも人を信じたかったのかもしれないフィーネ。
数千年のときを経て怪物と成り果てたのかもしれないけれど、それも人の一部なのだろう。

なんとかしてくるから、生きるのを諦めないで。
そして彼女たちは空を飛ぶ。

「もっと歌いたかった」
三人誰もが思っていることだ。

それでも、これからの未来のために。
躊躇うことなんてない。

臨界まで引き出された絶唱の力を支える、紫紺の温情。
流れ星、落ちて燃え尽きて、そして――

ノイズの恐怖がなくなったわけではない。
人はその中で戦って生きていくしかない。

本当のことが言えなくても、嘘をついても。
ぶつかりながら喧嘩しながら、信じ信じられ、繋ぎ繋がって生きていくのだ。

決して歌を絶やさずに。

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